『上演記録・第3期』

夢の湖

上演日1988年 6月21日~12月13日

上演場所 東京郵便貯金ホールほか全国ツアー&観劇会・学園祭

作・演出=東由多加 作詞=小椋佳、東由多加

作曲=小椋佳、深野義和 編曲=福井峻 振付=池令子、神保幸由 美術=田辺尚志 照明=村松和彦(オフィスライン)音響=佐藤憲一(東京音研)・田村靖子 衣装=MARCO 小道具=上村しのぶ 舞台監督=古茂田健二 大道具製作=千曲舞台工芸 制作=北村易子 マネージメント=平島美由紀 スタッフ=東レイ子、砂田智子、国谷扶美子

キャスト

長戸勝彦(健)、大塚晶子(千代)、水谷敦(高四郎)、飯山弘章(浩吉)、北村易子(稲子)、萩原好峰(好太郎)、北野由美子(民子)、佐藤恵美(麦子)、霧生珠香子(八重子)、友愛里(ひかる)、名和利志子(オサム)、金井見稚子(桃子)、小野吉己(妻三郎)、久松有希(リカ)

ソング(作詞 作曲)

「街のどこかで」(東由多加 深野義和)

「我が友シラノ」(東由多加 深野義和)

「微笑と哀しみと」(東由多加 深野義和)

「聖者が来る街」(東由多加 深野義和)

「コメットオサムのテーマ」(三木滋 小椋佳) 

「HAPPY SONG」(東由多加 深野義和)

「友への手紙」(東由多加 深野義和)

「シラノ・ド・ベルジュラックの為のフィナーレ」(東由多加 深野義和)

「夢の湖」(小椋佳 小椋佳)

「どれほど愛を」(小椋佳 小椋佳)

「キッドメドレー」

 とある街に健と千代が一緒に暮らしていた。「よろず屋」をやっている八重子は、息子のオサムが頭痛のタネであった。オサムは学校へも行かずいつも屋根のてっぺんに昇って、彗星を発見することを夢みている。ある時、健は大道具の仕事で他の劇団の旅公演に行くことになった。その夜酔っ払った千代と隣に住んでいる高四郎は一緒にベッドに寝てしまい、しかもそれをパン屋の桃子に目撃されてしまった。2人は口を揃えて「何んでもなかった」と弁解するので、健は信じようとするが、それまで街の皆んなが羨むほど仲がよかったのに健は千代との部屋に帰ろうとしなくなってしまうのだった。オサムは、ある夜、月に向かって、この自分しか知らない街には「夢の湖」があるんだと呟いていた。





musical KID

上演日 1989年1月17日~8月14日

上演場所 東京郵便貯金ホールほか

作・作・演出=東由多加 作詞=小椋佳、東由多加 作曲=小椋佳、深野義和 編曲=丸尾めぐみ 振付=三村みどり 美術=鈴木英人 音響=佐藤憲一(東京音研)、柳瀬百香子 照明=村松和彦(オフィスライン) 衣装=MARCO 小道具=KID・S・C 舞台監督=古茂田健二 大道具製作=千曲舞台工芸 制作=北村易子 マネージメント=平島美由紀 オフィススタッフ=東レイ子、砂田智子、国谷扶美子 写真=坪谷隆

長戸勝彦(片倉滉一)、飯山弘章(港新次)、金井見稚子(あゆみ)、水谷敦(立花真也)、名和利志子(ちひろ)、小野吉己(静一)、萩原好峰(文彦)、霧生珠香子(きっこ)、大塚晶子(みずえ)、北村易子(さちこ)、北野由美子(美ゆき)、小池健太(水丸)、友愛里(君平)、久松有希(愛子)、佐藤恵美(園子)、<パンとサーカス>田村靖子(さくら)、上村しのぶ(もみじ)

ソング(作詞 作曲)

「物語―絆」(東由多加 深野義和)

「役者の唄」(東由多加 深野義和)

「君にわかるか」(東由多加 深野義和)

「恋の隠れんぼ」(東由多加 深野義和)

「客席は夜の海」(下田逸郎 下田逸郎)

「ステージ・ドア」(小椋佳 小椋佳)

「キッド!」(小椋佳 小椋佳)

「お芝居はおしまい」(東由多加 深野義和)

 とある街に、ガレージを改装して事務所兼稽古場にした名もなく貧しい劇団があった。劇団の経済状況は深刻で、ガレージの家賃も払えない。TVのプロデューサーに必死に自分を売り込む真也。ちひろは、もし彼がスタアになったらと密かに不安を抱き、みずえは恋人に捨てられた哀しみのバースディを迎える。役者たちにそれぞれ事件が起きていく。借金を断られ続け、すっかり意気消沈している演出家の片倉に、ある日母親から30万都合するという電話。更に近くのコーヒーショップのさちこもお金を用意してくれるという。驚喜する片倉はさっそく緊急ミーティングを行い、明日からでも稽古を開始したいと言う。だが、皆んなの歓声を遮るように、連続ドラマの準主役に決まったので今度の公演には出れないと、真也が立ちあがる。





蛍の町

上演日 1989年9月2日~1990年6月28日

上演場所 東京郵便貯金ホールほか

作・演出=東由多加 作詞=小椋佳、東由多加、尾崎和行 、東純二 作曲=小椋佳、深野義和、原田真二、尾崎和行、東純二(PICASSO)、HIME、他 編曲=長谷川智樹 振付=三村みどり 美術=田辺尚志 照明=村松和彦(オフィスライン) 音響=横山斉実、山田晶子 衣装=MARCO 小道具=KID・S・C 舞台監督=古茂田健二 大道具製作=千曲舞台工芸 制作=北村易子 マネージメント=平島美由紀 オフィススタッフ=東レイ子、砂田智子、国谷扶美子、浜野尚子 写真=坪谷隆

キャスト

長戸勝彦(裕治)、名和利志子(茜)、水谷 敦(林太郎)、大塚晶子(秋子)、久松有希(冬子)、佐藤恵美(春子)、小野剛民(良太)、金井見稚子(トモコ)、小池健太(カズオ)、萩原好峰(君原)、北野由美子(綾子)、霧生多歓子(ケイコ)、安芸武司(ミチオ)、友愛里(もみじ)、豊島聡(賢一)

ソング(作詞 作曲)

「フォーシーズン」  (尾崎和行 尾崎和行)

「リラの花」     (東由多加 深野義和)

「悲しみの終りに」  (小椋佳 小椋佳)

「夏の少年」     (HIME 深野義和)

「夏祭り」      (東由多加 東純二)

「蛍の町」      (尾崎和行 尾崎和行)

「君は君じゃない」  (東純二 東純二)

「愛の歓び」     (東由多加 原田真二)

「フィナーレソング」 (東由多加 深野義和)

 冬木枯らしが吹く日に、裕治と茜が引っ越して来る。隣近所には何故か普通じゃない人たちが住んでいた。まるでままごとみたいな夫婦(?)、三人姉妹、彼女たちの一人をお嫁さんにするんだと言う良太。奥さんが働き、主夫している夫、そして屋台のおでん屋をしている二人。さらに登校拒否の少年と彼に密かな恋をしている少女。そして三人姉妹の長女秋子を愛する林太郎…。町にも、冬、春そして夏が訪れる。林太郎は秋子を愛している。茜は林太郎に恋をする。秋子は裕治を愛してしまう…。物語は奇妙な四角関係をかたちづくり、悲しい結末に向かって進む。愛することは簡単なのに愛されることは難しい。人は人を愛し、愛されるために生まれてきたはずなのに、愛そうとして愛せなく、傷つきながらそれでも愛を求めている…。





夕空晴れて

上演日 1990年9月1日~1991年4月12日

上演場所 宗像ユリックス、大宮ソニックシティほか

作・演出=東由多加 音楽=小椋佳、深野義和、尾崎和行、安岡孝章 編曲=山本健司、林有三 振付=三村みどり 美術=孫福剛久 音響=横山斉実(デルタ音響) 照明=伊藤一明(オフィスライン) 衣装=MARCO 舞台監督=古茂田健二 写真=坪谷隆 THANKS TO =山陽商会、BIC Bridal(株式会社斉憲) オフィススタッフ=東レイ子、砂田智子、国谷扶美子、浜野尚子 マネージメント=平島美由紀 制作=北村易子

キャスト

長戸勝彦(京介)、水谷敦(晃司)、金井見稚子(加奈子)、大塚晶子(南)、友愛里(沙保)、霧生多歓子(郁代)、萩原好峰(倉本)、名和利志子(まどか)、小野剛民(太一郎)、北野由美子(涼子)、久松有希(真紀)、佐藤恵美(京子)、豊島聡、日向勉

ソング(作詞)

「DANCE・探偵」(東由多加)

「なぜ?」(東由多加)

「BROTHERS & SISTERS」

「恋歌」(東由多加)

「夕空晴れてのテーマ」(小椋佳)

※個々の作曲者及び「BROTHERS & SISTERS」の正式タイトルは不明

 ウォーターフロントの一角に京介と晃司が開いている小さな探偵事務所があった。ある日そこへ加奈子が行方不明の猫を探して貰いたいという依頼にやってくる。金の為にしぶしぶ二人は猫を捜し始める。探偵事務所の下は太一郎と郁代の夫婦が不動産屋を営んでいる。郁代は再婚であり娘の京子にとっては継母で、京子は5年たった今でも、お母さんと呼んだことがない。近くに南と涼子が開いている結婚相談所がある。そこには倉本という結婚願望の男が毎日のように現れては二人を悩ませていた。京介はカフェテラスのウェイトレス・まどかを好きなのだが、まどかは自分がブスだと信じているせいか、ただ笑ってすませるのが京介の一番の悩みである。さて、ある日、沙保が五歳の時に失踪した父親を捜してくれと探偵事務所に依頼にやって来る。





葡萄畑のラビット

上演日 1991年 6月4日~1992年2月

上演場所 東京メルパルクホールほか

作・演出=東由多加 音楽=深野義和、宮口博行、永森羽純、塩月美和 編曲=山本健司 振付=神保幸由、三村みどり 美術=孫福剛久 音響=横山斉実(デルタ音響)、田中さとの 照明=伊藤一明(オフィスライン) 衣装=MARCO 舞台監督=古茂田健二(千曲舞台) 写真=坪谷隆 TANKS TO =山陽商会、BIC Bridal(株式会社斉憲) オフィススタッフ=東レイ子、砂田智子、国谷扶美子、浜野尚子 マネージメント=平島美由紀 制作=北村易子

キャスト

長戸勝彦(荘司)、水谷敦(進太郎)、萩原好峰(田宮)、小野剛民(朝比奈)、霧生多歓子(節子)、大塚晶子(あさぎ)、名和利志子(ちひろ)、北野由美子(雅子)、久松有希(理恵)、友愛里(ももこ)、佐藤恵美(るみ)、日向勉・安芸武司(高明)、三阪賢・深谷隆治(君則)

ソング(作詞 作曲)

「オープニングダンス」

「家をつくろう」    

「目覚めのいい朝」(永森羽純 深野義和)

「人生は南向きに限る」(永森羽純 宮口博行)

「マイ オールドタウン」(塩月美和 深野義和)

「いたずらラビット」(東由多加 深野義和)

「あの場所へ」(※正式タイトル不明)

「葡萄畑でサンバ」(永森羽純 宮口博行)

「葡萄畑で夢をみて」  

「フィナーレ THE END」

突然引退したスター俳優がワイン造りを始めるという。強引なテレビ局の取材につきまとわれながらも、本格的なブドウ栽培が始まり、ブドウが芽をふき花をつける間に、勝手に押しかけてきたファンや元マネージャーなどとの様々な人間模様が織りなされていく。楽しみにしていた収穫を前に信じられない事が起こる。7月だというのに雹が降り、ブドウは壊滅的な打撃を受ける。茫然となる男に周囲の人たちが、心温まるプレゼントを用意し、彼は自分が求めていたものを知る。





櫻組

上演日 1992年3月3日~9月27日

上演場所 東京メルパルクホールほか

作・演出=東由多加 音楽=塩月美和 作曲=深野義和、宮口博行、高原兄 編曲=山本健司 振付=上島雪夫、平沢智、小山みゆき(T.Sダンスファンデーション) 美術=平松斉 照明=伊藤一明(オフィスライン) 音響=幸泉守(デルタ音響) 衣装=MARCO 舞台監督=古茂田健二 大道具製作=千曲舞台工芸 音楽協力=オーディス 写真=坪谷隆 オフィススタッフ=東レイ子、砂田智子、国谷扶美子、浜野尚子 マネージメント=平島美由紀 制作=北村易子、小原道夫

キャスト

長戸勝彦(田所優作)、大塚晶子(佐紀)、萩原好峰(伸也・誠一)、霧生多歓子(よし江)、小野剛民(太一)、名和利志子(佳恵)、佐藤恵美(和代)、北野由美子(直子)、久松有希(陽子)、<ゲスト>梁玉淑

<SECOND COMPANY 日替り>安芸武司・三阪賢、日向勉・吉田倫貴、飯山範子・上原千奈美・石田明子

ソング(作詞 作曲)

「想い出の海」(東由多加 深野義和)

「SAKURAGUMI」(東由多加 高原兄)

「何の花が薫る」(塩月美和 宮口博行)

「夢、子供たちが」(東由多加 高原兄)

「君を求めてミッドナイト」(塩月美和 宮口博行)

「わが町は緑なりき」(東由多加 宮口博行)

「八月の扉」(東由多加 高原兄)

「Mother」(東由多加 宮口博行)

「君に会いたい」

「フィナーレ サ・ヨ・ウ・ナ・ラ」(東由多加 高原兄)

 母の危篤の知らせで優作は14年振りの帰郷で駅に降り立った。病院には、父の死後再婚した母が産んだ異父兄妹が待っていた。母は癌で口もきけず、後何日生きられるかわからない。家に泊まるよう懇願する妹に、明日また来ると言い残して病院を後にした優作は、迷った末に幼なじみの友人に電話して、小学校の桜の樹の下で会うことを約束する。小学校の頃「櫻組」と名づけて一緒に遊んだ仲間達が現れ、様々な想い出が桜降る小学校の校庭に浮かび上がる。散歩に出た優作は、木蓮の花香る坂道でかつての恋人に再会する。彼を激しく襲う追憶の日々。優作は過去から逃げていた自分に気づき想い出を冒険しようと、皆で海へ行くことを計画する。春の海辺に、みんなが忘れていた「人生の時」が波打つのだった。そして母の死。その夜優作は、母に抱かれて空に舞上がる幻想をみる―――。




25周年記念公演 

冒険ブルックリンまで 再演

上演日 1992年 11月17日~19日

上演場所 東京メルパルクホール

作・演出=東由多加 音楽=小椋佳、深野義和 編曲=福井峻 振付=謝珠栄 美術=田辺尚志 照明=伊藤一明(オフィスライン) 音響=幸泉守(デルタ音響) 衣装=MARCO 舞台監督=古茂田健二 大道具製作=千曲舞台工芸 音響協力=スタジオ8 写真=坪谷隆 オフィススタッフ=東レイ子、国谷扶美子 制作=北村易子

キャスト

小野吉己(政宗)、名和利志子(あずき)、峰のぼる(キング)、北村易子(ママコ)、磯部邦弘(銀次)、小池健太(河童)、大塚晶子(海子)、萩原好峰(小杉)、北野由美子(ルイ子)、霧生珠香子(波子)、長戸勝彦(定)、久松有希(杏)、佐藤恵美(カオル)、吉田倫貴(梅之助)、<日替わり出演:SECOND COMPANY>三阪賢・日向勉

※ストーリー、ソングは初演時と同一





25周年記念公演 

GRAND MUSICAL 愛の磁力

上演日 1992年 12月11日

上演場所 東京ベイN.Kホール

構成・演出=東由多加 音楽=小椋佳、深野義和 音楽監督=宮口博行 振付=謝珠栄、三村みどり 美術=小原道夫 照明=伊藤一明(オフィスライン) 音響=幸泉守(デルタ音響) 衣装=MARCO 舞台監督=古茂田健二 大道具製作=千曲舞台工芸 オフィススタッフ=東レイ子、国谷扶美子 衣装協力=(株)ゴールドウイン ローラースケート協力=Bomber's FACTORY 企画=岡星竜美 プロデュース=(株)レイン、(株)アースワーク 特別協賛=日本海上保険株式会社 協力、東京ベイN.K.ホール(株)、東京ベイヒルトン、チケットぴあ、近畿日本ツーリスト、(株)東京メディア販売事業部、東京キッドブラザース、東京キッドブラザースセカンドカンパニィ、東京キッドブラザース第16期研究生夢組・愛組 演奏=RADRATS

キャスト

三浦浩一、純アリス、峯のぼる、磯部弘、小野剛民ほか

ソング(作詞 作曲)

「星の解答(コタエ)」(小椋佳 小椋佳)

「哀しみのキッチン」(小椋佳 小椋佳)

「S・O・S」(不明)

「聖者が来る街」(東由多加 深野義和)

「ROLLIN'DOWN」(東由多加 深野義和)

「いつか青空の下で」(小椋佳 小椋佳)

「胸に響く言葉」(東由多加 深野義和)

「オリーブの枝」(小椋佳 小椋佳)

「冬のピクニック」(東由多加 深野義和)

「メリーゴーランド」(小椋佳 小椋佳)

「この街のことを」(葉月多夢 葉月多夢)





    25周年記念公演 

夢の湖 再演

上演日 1994年1月7日~12日

上演場所 銀座博品館

作・演出=東由多加 作詞=小椋佳、東由多加 作曲=小椋佳、深野義和 編曲=福井峻 振付=中村さち恵(T.Sダンスファンデーション)、神保幸由 美術=田辺尚志 照明=伊藤一明(オフィスライン)音響=小坂淳(デルタ音響)、川端雅美 衣装=MARCO 舞台監督=古茂田健二 大道具制作=千曲舞台工芸 音響協力=スタジオ8 写真=坪谷隆、池上直哉 オフィススタッフ=東冷子、国谷扶美子 制作=(株)レイン

キャスト

長戸勝彦(健)、大塚晶子(千代)、水谷敦・日向勉(高四郎)、峯のぼる(浩吉)、北村易子(稲子)、萩原好峰(好太郎)、北野由美子(民子)、石田明子(麦子、)霧生多歓子(八重子)、久松有希(ひかる)、名和利志子(オサム)、佐藤恵美(桃子)、小野剛民(妻三郎)

※ソング、ストーリーは初演と同一





深川ホームレスタウン

上演日と上演場所1994年 7月17日~8月10日、11月30日 浜松フォルテホール、12月2日 愛知厚生年金会館

 

作・演出=東由多加 音楽=塩月美和、山本貴美江 作曲=深野義和)、宮口博行 編曲=角谷和俊 振付=高橋てつや 美術=島次郎 照明=伊藤一明(オフィスライン) 照明操作=米村俊彦 音響=小阪淳(デルタ音響) 音響操作=川端雅美、山田真紀子 衣装=MARCO 舞台監督=古茂田健二 舞台監督助手=小池政弘 演出助手=高木理恵子、山崎浩子 大道具製作=千曲舞台工芸 音楽協力=ワンダースリー 写真=坪谷隆 宣伝美術=大石一雄 オフィススタッフ=東レイ子、国谷扶美子 制作=北村易子、(株)レイン SPECIAL THANKS= 横浜芸術センター、SECOND COMPANY、TOKYO KID BROTHERS第18期研究生

キャスト

大塚晶子(咲子・おさん)、長戸勝彦(高宮・文次・男・参太)、峯のぼる(深町・幾造)、石田明子(ゆり・おかよ)、萩原好峰(川本・岡島・芳造・貞二郎)、日向勉(工藤・定七)、三阪賢(篠田・政次・和泉・房之助)、佐藤恵美(奈緒美・おみつ・おしず)、北村易子(悦子・菊次・おむら)、北野由美子(夏子・お新)、久松有希(美奈・おたか)、吉田倫貴(谷村・地まわり・富次郎)

ソング

「僕は主人公」

「時を越えても」

「坂道の向こうには」

「永遠に心は変わらない」

※各曲の作詞作曲分担及び正式タイトルは不明

 舞台は、現代のBAR「ホームレス」。そこにはママである咲子と高宮がいる。そこへママの娘のゆりとヤクザまがいの仕事をしている工藤が現れ、客の川本も入って来る。彼はひどく険しい表情をしてウイスキーをたて続けに飲み干し「ここはホームレスしか入れないんだろうな!」と叫ぶ。「あんたはホームレスなのかい?」と工藤が聞くと、川本は「正真正銘のな」と笑い出す。こうして物語は、江戸時代にこの辺りにあったというホームレスが集まる酒場「深川安楽亭」と交錯しながら展開していく。高宮は「昔も今も、たいして変わっちゃいないんだ。街や物はどんなに変わっても、人間だけはそう変わるもんじゃないんだ」と言う。そしてこんな話があると「深川安楽亭」「その木戸を通って」「あすなろう」「おたふく」などの物語を語って聞かせる。





草原の木馬

上演日 1994年 10月

上演場所 KID THEATER

作・演出=東由多加 作詞=小椋佳、塩月美和、山本貴美江、東由多加 作曲=小椋佳、深野義和、宮口博行、角谷和俊、MIKILA 編曲=角谷和俊 振付=高橋てつや 美術協力=孫福剛久 照明=伊藤一明(オフィスライン) 照明操作=米村俊彦 音響=小阪淳(デルタ音響) 音響操作=川端雅美、山田真紀子 衣装=MARCO、大脇優子 舞台監督=古茂田健二 舞台監督助手=小池政弘 小道具=兼松奈美 演出助手=高木理恵子、山崎浩子 大道具制作=千曲舞台工芸 音楽協力=ワンダースリー 写真=ローランド桐島 宣伝=中原藤子 デザイン=大石一雄 オフィススタッフ=東レイ子、国谷扶美子 企画・制作=北村易子、庄司真吾、星野陽子 SPECIAL THANKS =北沢建設株式会社、瀬上智、(有)横浜芸術センター、SECOND COMPANY、TOKYO KID BROTHERS第18期研究生

キャスト

長戸勝彦(夏彦)、大塚晶子(名奈子)、萩原好峰(一平)、北村易子(みすず)、北野由美子(千影)、久松有希(つぐみ)、佐藤恵美(靖子)、日向 勉(すぐる)、三阪 賢}(広司)、石田明子(ひかる)、吉田倫貴(宏光)、峯のぼる(太一)

ソング(作詞 作曲)

「ぼくたちのサーカス」

「少年の僕は泣いてるみたいだ」※

「人生が劇場なら」※

「ここは私達の劇場」※

「デュエット」

「もしもの家族」

「想い出の中の海」※

「草原の木馬」

「素顔のままで」

※印の正式タイトル及び各曲の作詞作曲分担は不明

 都会から遠く離れた山奥に、それぞれを「お父さん、お母さん」などと呼び合っているが実は血は繋がらない奇妙な家族が暮らしていた。彼らは両親が離婚したり、失業して妻に捨てられ家を出たサラリーマンなどが、彼らの空想で描いた家族を作ろうとしているのだった。一家の目標は自給自足だったが、貯金も底をつき、追い詰められていた。或る日、一人の男が「家族」の一員になるべくふらりと現れる。男は大道芸をしてお金を稼ぐことを提案し、彼らを特訓したあと街へ出て行く。やがて彼らは劇場にも進出し新しいスタイルのボードビルで次第に人気グループになる。そのことによって、彼らの間に微妙な亀裂が生じていく。男が「長女」に恋をして、結婚を望むようになり「一家」が崩壊の危機に陥る。本当の家族が出来ることは彼らにとっては許しがたい裏切りだったのである。





スリーチルドレン

上演日 1995年6月30日~8月27日

上演場所 KID THEATER

作・演出=東由多加 作詞=小椋佳、塩月美和、山本貴美江 作曲=小椋佳、宮口博行 編曲=宮口博行 振付=高橋てつや、平沢智(T.Sダンスファンデーション) 美術=北裕宇記 照明=米村俊彦 音響=中沢紀代美、峰岸俊子 衣装=MARCO 舞台監督=高橋毅、本野春夫 音楽協力=ワンダースリー イラスト=五十嵐仁之 デザイン=大石一雄 オフィススタッフ=東冷子、国谷扶美子 企画・制作=北村易子、庄司真吾 SPECIAL THANKS=SECOND COMPANY、東京キッドブラザース第19期研究生

キャスト

日向勉(時哉)、佐藤恵美(淑乃)、萩原好峰(直人)、北村易子(新子)大塚晶子(緋奈子)、北野由美子(純子)、石田明子(時子、)三阪賢(柚木)、吉田倫貴(順平)、峯のぼる(慎次)、米村俊彦、兼松奈美、山崎寛子、近藤陽子、平形有子、高橋穀 本野春夫 中澤紀代美、尾池いくみ、新井あすか、峰岸俊子

ソング

「DREAMING」

「DREAM TIME」

「丘の上のレストラン」

「スリー・チルドレン」

「デュエット」

「愛の観覧車」

「A GLASS OF DREAM」

「人生のメニュー」

※各曲の作詞作曲分担は不明

 父親が死んで三人兄妹に父の遺産が残された。時哉は行きつけのレストランのコック万平が夢見ているレストランをオープンすることを決意した。新子も、時哉のレストランに投資することにした。時哉は着々と開業の準備を進め、万平も仕事仲間を誘って大張り切りである。そんな時、三人兄妹の伯父だと名乗る慎次が現れる。直人は怪しむが彼は時哉の部屋に住みついてしまった。ウエイトレス、ウエイターも決まり、レストラン「スリーチルドレン」がオープンする。さて、「スリーチルドレン」を舞台に様々なドラマが起こっていく。しかし問題は「スリーチルドレン」にお客が来ないことだ。時哉も新子も赤字に頭を抱え込む。万平も責任を感じて調理場で荒れていく。そして何カ月かたって…。





深川ホームレスタウン アンコール

上演日 1995年 3月3日~22日

上演場所 KID THEATER

作・演出=東由多加 作詞=塩月美和、山本貴美江 作曲=深野義和、宮口博行 編曲=角谷和俊 振付=高橋てつや 美術=島次郎 照明操作=米村俊彦 照明操作=米村俊彦 音響操作=川端雅美 衣装=MARCO、大脇優子 舞台監督=小池政弘 大道具製作=千曲舞台工芸 音響協力=ワンダースリー 写真=坪谷隆、池上直哉 宣伝=中原藤子 オフィススタッフ=東レイ子、国谷扶美子 企画・制作=北村易子、庄司真吾、星野陽子 SPECIAL THANKS =横浜芸術センター、SECOND COMPANY

キャスト

長戸勝彦、大塚晶子、萩原好峰、北村易子、北野由美子、久松有希、佐藤恵美、三阪賢、日向勉、吉田倫貴、石田明子、峯のぼる

※ソング、ストーリーは初演版と同一





草原の木馬 アンコール

上演日 1995年4月14日~23日

上演場所 KID THEATER

作・演出=東由多加 作詞=塩月美和、山本貴美江、小椋佳、東由多加 作曲=小椋佳、深野義和、宮口博行、角谷和俊、MIKILA 編曲=角谷和俊 振付=高橋てつや 美術協力=孫福剛久 照明操作=米村俊彦 照明操作=米村俊彦 音響操作=川端雅美 衣装=MARCO、大脇優子 舞台監督=小池政弘 大道具製作=千曲舞台工芸 音響協力=ワンダースリー 写真=坪谷隆、池上直哉 宣伝=中原藤子 オフィススタッフ=東レイ子、国谷扶美子 企画・制作=北村易子、庄司真吾、星野陽子 SPECIAL THANKS =横浜芸術センター、SECOND COMPANY

キャスト

長戸勝彦、大塚晶子、萩原好峰、北村易子、北野由美子、久松有希、佐藤恵美、三阪賢、日向勉、吉田倫貴、石田明子、峯のぼる

※ソング、ストーリーは初演版と同一





悲しみの酒場のバラード 

上演日 1995年12月22日~1996年1月

上演場所 KID THEATER

減作=カーソン・マッカラーズ 作・演出=東由多加 美術=北裕宇記 照明=秋山陽子/深川直美/星野敬貞/淀縄妙子 音響=赤塚美和/高須章江 衣装=K STAFF 舞台監督=S・C・Stage 音響協力=ワンダースリー オフィススタッフ=東冷子、国谷扶美子 制作=東京キッドブラザース THANKS TO =株式会社 白洋舎/第19期研究生

キャスト

大塚晶子、日向勉、三阪賢、吉田倫貴、石田明子、北村易子、米村俊彦、山崎寛子、兼松直美、近藤陽子

※劇中歌曲は無し





時哉の冒険

上演日 1996年6月7日~8月25日

上演場所 KID THEATER FARM

作・演出=東由多加 作詞=塩月美和、山本貴美江、源井和仁 作曲=深野義和、高原兄 編曲=宮口博行 振付=高橋てつや 美術=北裕宇記 照明=米村俊彦 照明操作=レインボー 音響=エフェクトマシーンズ 舞台監督=SECOND COMPANY 音響協力=ワンダースリー 題字・イラスト=五十嵐仁之 デザイン=清水けいすけ(スタジオコーラル) オフィススタッフ=東冷子、国谷扶美子 企画・制作=東京キッドブラザース SPECIAL THANKS =SECOND COMPANY

キャスト

日向勉(時哉)、大塚晶子(千里)、北村易子(祐希)、三阪賢(隆則)、吉田倫貴(拓郎)、石田明子(理恵)、上原千奈美(洋子)、米村俊彦(君平)、山崎寛子(千夏)、兼松奈美(丘奈)、麻倉尚太(イサム)、川本麻巳(麻里)、平形有子(美保)、高橋穀(淳)、新井あすか(ヨシコ)、深川直美(リリィ)、赤塚美和(モモコ)、門田育子(ミチコ)

ソング

「夢の果てまで」源井和仁作詞/深野義和作曲

「生きていくと決めたから」

「一番最後に目に映るもの」

「どォしちゃったのかしら?」

「ハッピイ・デイ」

「その街のことなら」

「時哉、時哉!」

「終わらない夜はない」

※各曲の作詞作曲分担及び正式タイトルは不明





はつ恋

上演日 1997年 12月7日~1998年1月23日

上演場所 KID THEATER FARM

作・演出=東由多加 音楽=小椋佳、深野義和 編曲=宮口博行 振付=高橋てつや、中村さち恵、野口真佐代(T.Sダンスファンデーション) 美術=北裕宇記 照明=米村俊彦 照明操作=レインボー 音響=エフェクトマシーンズ 舞台監督=岩原川真治 大道具=鶴賀広行 音響協力=ワンダースリー 題字・イラスト=五十嵐仁之 デザイン=清水けいすけ(スタジオコーラル) オフィススタッフ=東冷子、国谷扶美子 企画・制作 東京キッドブラザース

キャスト

日向勉(真之)、大塚晶子(かの子)、北村易子(さとこ)、吉田倫貴(哲)、石田明子(夕子)、上原千奈美(佐也子)、三阪賢(祐介)、目黒大路(有栖川)、米村俊彦(陽平)、山崎寛子(涼子)、兼松奈美(春菜)、近藤陽子(順子)、平形有子(綾子)、新井あすか(ひな子)、増谷彩子(恵子)、門田育子(加津江)、秋山陽子(ちひろ)

<研究生>

石原由美子(奈津子)、岩丸みほ子(秋子)、川口清人(春男)、川島真由美(冬子)、光田治美(花子)

ソング(作詞 作曲)

「この場所に」(東由多加 宮口博行)

「恋唄」(東由多加 高原兄)

「はつ恋」(東由多加 高原兄)

「辿り着けない場所」※

「みんな王様」(東由多加 高原兄)

「十二月の夢」(東由多加 深野義和)

「人生はミュージカル」(東由多加 龍とそのグループ)

※印の作詞作曲及び正式タイトルは不明

 函館だろうか、まあ場所は何処でもいいとして、ここは港町である。12年前に上京したまま一度も帰省することがなかった男が、ふらりとたち戻った。正確にいえば、男はこの港町から汽車で2時間くらいの所で生まれ育ったのだが…。男はこの町に住みついてしまった。町の人々は、男が銀行の金を横領して逃亡して来たのだとか、某宗教団体の信者ではないかなどという噂をたてた。

 町の人々に愛されている一軒の屋台があった。屋台といっても、何んといえばいいか、<露天レストラン>とでもいったほうがいいのかも知れない。けっこう大きいし、それにメニューの品数も多い。名前は確か<カモメのてつさん>だったと思う。いうまでもなく主人の哲の名前に由来している。さて町の住人たちをきちんと説明するのは大変難しい。少しだけ紹介すると、金貸しの女がいて、その姪は<カモメのてつさん>で働いている。で、その姪はなんと男に恋をしてしまったのである。その姪に不動産屋の営業の若い男が恋してしまう。その不動産屋の娘と女事務員につきまとうのは、やくざの2人組、どうやらこの町の人々は恋の熱病にかかっている様だ。もっとあるのだが、ややこしくなるのでやめておこう。とにかくどういうわけだか、この港町では恋がトレンディーなのですね。話しをすすめると、男は酒場の女を捜しだすのが目的だったらしい。女は酒場のホステスをしていた。実は二人は12年前に恋人同志で、男は女を見捨てて上京したのである。金貸しの女はやくぎを使って姪を男から守ろうとすることから、物語はしだいに複雑になっていくのだけれど‥、とにかくどうなることやら、観ていただくしかない。(パンフレットより)





BUS STOP~ジョーは何故死んだ?~

上演日 1999年 6月18日~20日(恵比寿エコー劇場)

作・演出=東由多加 振付=神保幸由 音楽=宮口博行 作詞=塩月美和 照明=伊藤一明 音響=嘉陽宗一郎(エム・ブレイン) 舞台監督=古茂田健二(千曲舞台工芸) 制作=北村易子 Special thanks=(株)エム・アール、清水けいすけ、(有)千曲舞台工芸、横川由子、ワンダースリー

キャスト

日向勉(明智)、梁玉淑(淳子)、上原千奈美(春奈)、米村俊彦(浩之)、吉田倫貴(上岡)、兼松奈美(真保)、平形有子(こずえ)、石田明子(咲美)

ソング

「1981」

「漫画NO1」(東由多加 宮口博行)

「失われたヒーロー」

「遠く離れて」

「1969」

「BUS STOP」

「フィナーレソング」(東由多加 井上堯之)

 場所は登山といっても1000m台のハイキングコースもある山の6合目にあるバスストップ。登山スタイルのグループや、ハイキングを楽しんだ男女などがやってくる。バスはなかなかこない。しばらくしてすごいスピードでバイクが通り過ぎて上の方へ走っていき、さらに何台もの車が通過していく。乗客の一人が車をとめるために走って行く。ややあって戻ってきて「8合目あたりで山崩れがあってバスが立ち往生しているらしい」と言う。動揺する乗客たち。ふいに一人の男が「巨人の星」のラストシーンを覚えているか?と皆に尋ねる。「アタックNo.1」のラストは?「めぞん一刻」のラストは?男はゆっくりとみんなを見回して言う。「なぜ明日のジョーは死んだんだ?燃え尽きて灰になって」そしてみんなは…。






第3期
新しい世代の活躍


1988年はキッド創立20周年。前年から続いていた『遠い国のポルカ』の全国ツアーが終了した後、6月から半年間、『夢の湖』で再び全国ツアーを行った。この2作品は同年にフォーライフよりレコードとCDで発売された。同年、第11期卒業公演『ぼくたちの荒野』上演。


89年は久々のバックステージ・ドラマ『musicalKID』からスタートし、8月まで全国ツアー。この年は第12期卒業公演『朝はもう来ない』を上演、また11期、12期のメンバーを中心にセカンドカンパニィが結成され、第1回作品『Good-by TV』を上演した。この作品から作曲陣に宮口博行が参加。

9月から始まった『螢の町』は10年ぶりの民音公演として翌90年6月までに70カ所ものツアーを行った。


90年には第13期卒業公演として『哀しみのキッチン』が再演され、セカンドカンパニィは『泣いてパラダイス』を上演した。

9月から翌91年4月までは『夕空晴れて』、6月から翌92年2月までは『葡萄畑のラビット』を全国ツアー。卒業公演は91年に第14期『君に会いたい』、セカンドカンパニィは同年『BUS STOP』を上演した。


1992年は3月から9月まで民音の全国ツアーで『櫻組』を上演。卒業公演は第15期『朝日のあたる家2』、セカンドカンパニィは『WORK SONG』を上演した。11月にはキッド創立25周年記念公演の第1弾として『冒険ブルックリンまで』がオリジナル・キャストで再演され、続いて12月にはゲストに三浦浩一、純アリスらを招いたコンサート『愛の磁力』が行われた。


93年は25周年記念公演<小劇場版>として5月に『冒険ブルックリンまで』、6月に『夢の湖』を新キャストで再演。11月には『深川ホームレスタウン』を上演。卒業公演は第16期『透明にんげん』、セカンドカンパニィは『心は二つの海』を上演した。


94年は1月に25周年記念公演のフィナーレとして『夢の湖』を再演。卒業公演は第17期『漕げよマイケル』、セカンドカンパニィは『ロフト物語』を上演したが、セカンドカンパニィはこれが最終公演となった。10月には新しいキッドの小劇場、KID THEATERが芝浦にオープンし、こけら落としに『草原の木馬』が上演された。


95年はKID THEATERで3月に『深川ホームレスタウン』、4月に『草原の木馬』をアンコール上演。6月から10月までは『スリーチルドレン』が上演された。ちなみに『スリーチルドレン』のチラシ以降、劇場名がKID THEATER FARMと改められた。卒業公演は第18期『ウエディングソング』、また12月から翌96年1月末までは、キッド史上唯一のストレート・プレイ『悲しみの酒場のバラード』が上演された。


96年は6月から8月にかけてKID THEATER FARMで『時哉の冒険』、卒業公演は第19期『3月のエチュード』を上演した。



年をとると(ぼくにはそんな意識はないにしても)一本、一本が最後の作品になるのではないかと思うものらしい。ある演劇評論家が、ぼくにこう言った。

「そろそろ解散を考えてますか?」

「ぼくは解散なんてしませんよ。たとえこの先何年間も芝居が創れないにしても、キッドの旗は降ろしません。」

「へぇ、キッドは永遠に不滅だってわけですか?」

「芝居をする人間は、次回作のために生きるものです。それに神、神だったかな、もしかしたら夢に現れたイルカのだったかも知れないが、ぼくは常に次回作を創り続けられる幸運な人間だというお告げがありました。」

「だけど死んだら次回作はない。」

「いや、ぼくにとっては死そのものが永遠の次回作です。」

(『はつ恋』パンフレット掲載の東由多加の一文「恋唄」より抜粋)



1997年は本公演、第20期卒業公演ともに『はつ恋』1作のみの上演だった。KID THEATER FARMもこの公演を最後に閉鎖された。

98年は本公演、卒業生公演共に無し。

99年6月18日から20日までの3日間、恵比寿・エコー劇場にて『BUS STOP』を再演。現時点では、この作品が東京キッドブラザースとしての最終公演となっている。